梅雨時は夏に向かって気温が上がって行く中で、湿度も連日高さが続く、日本特有の気候です。この梅雨時期は熱中症になる方も増えてきますよね?そんな熱中症を予防できるかんたんな方法があります。今回は梅雨時に、熱中症にならないための3つの簡単な予防策をお伝えしましょう。
梅雨時の湿度で熱中症になる理由と対処法
熱中症というと、夏の暑さが本格的な時期になる症状だという先入観を持たれる人がいると思いますが、実際には、湿度の高い、梅雨明け前の時期に熱中症になって病院に搬送される人も多いのです。
人の体が暑さに慣れていくことを、暑熱順化と呼びます。四季がある日本は冬、春、そして地域によって梅雨を過ぎて夏を迎えるため、梅雨の晴れ間の暑い日などに、まだ、暑さに慣れきっていない体が不調を起こすのです。
湿度の高さは、人体から熱を外に放熱しにくくしてしまうため、梅雨時には体の中に熱がこもりやすく、人は熱中症になってしまうのです。
それでは熱中症にならないためにはカラダの熱を出したほうがいいということですね。具体的にはどうしたらいいでしょうか?ここでは3つの具体的な方法をご紹介します。
予防法1 梅雨の湿度はエアコンの「除湿」機能で下げ、熱中症を予防する
具体的な対策の一つ目としては、蒸しているなと感じたら、エアコンの「除湿」というボタンの活用です。
エアコンに除湿機能がない場合には、「冷房」のボタンを活用しましょう。
この除湿は、冷房に比べ、電気代が若干掛かりますが、室内で高温多湿に耐えている人体の放熱を促してくれます。
エアコンの「除湿」機能を活用すると、呼吸を初め、体が楽になるのはこのためなのです。
人の体は、梅雨時の室内で高温多湿に耐えている間に、水分を欲し、仕事については作業の効率は落ちてしまいます。「除湿」機能に頼ることで改善される症状や状態を多く被っているのです。
予防法2 梅雨時にも窓を開けて室内に空気の流れを作り、湿度を下げて熱中症対策を
さて、次の梅雨時の熱中症を避けるための方法は、毎日1度は窓の開閉を行うことです。
換気や空気の流れが、室内の淀んだ空気の湿度を下げてくれます。
連日のごとく、朝から夜まで雨が降り続くように感じられ、つい、気分的に憂鬱になる梅雨時ですが、
長く雨が降り続くように感じられても実際には3日くらいであることがほとんどです。
朝方に雨が降らない時間帯があったり、日暮れ前には止んでいたりと言う日がひと月ほどの長い梅雨時にも、多くあります。
掃除機をかけるタイミングでもいいですし、雨が止んでいなくても小振りである時間帯を見つけて、
部屋の中に風が通るように、二か所以上の窓を開けるか、複数の窓がないケースであれば1か所には換気扇を活用します。
扇風機を積極的に利用して、空気を動かすだけでも対流が生まれ、効果があります。
カーテンを開けると屋外の人の目線などが気になる位置に窓がある住居の場合でも、
レースのカーテン越しに窓を開けるだけでも、室内に空気の流れを起こすと体にじゅうぶんな効果がありますよ。
予防法3 飲料と食べ物で、湿度の高い梅雨時に弱った体を熱中症から守ろう
次の対策は、水分補給と食物からの栄養素の取り込みです。
夏場のように、流れ出る汗でなくても、梅雨時にも人体はじんわりと発汗しています。
汗と同時に体から塩分も失われていることになるのです。
汗で人が知らず知らず失っているのが、人体に必要不可欠とされる成分のミネラルのうちの、
ナトリウムです。馴染みのある日本語では、塩を意味しますね。
夏場は、屋外で仕事をする職人さんは、塩を車に積んでおき、休憩時間には舐めて、直接摂取するといわれているほど、
このナトリウムは、失われやすい成分です。
水分補給は水道水でじゅうぶんだと錯覚されている人もいますが、熱中症予防の対策としては
熱中症予防のための飲料の摂取が大事になります。
ミネラルを多く含んだスポーツ飲料が摂取できれば一番望ましいですが、
口当たりがよく、飲みやすいため糖質をつい取り過ぎてしまわないように注意をしましょう。
糖質は腸の中で、取り込んだミネラルの体への吸収を助けてくれる働きをするので、スポーツ飲料に含まれているのです。
続いて熱中症予防に効果を発揮してくれる食物に関してです。
湿度が高いと体の中に熱を溜めこんでしまうことは先ほどお話しました。
湿気が高さは、汗が蒸発したときに熱が奪われる気化熱の量を減少させるので、結果として体内に熱がこもるのです。
きゅうりやトマトなどの夏野菜は、体のほてりを鎮める役割を担っています。
特に、枝豆に含まれるビタミンB1は、先ほどお話をしました暑熱順化過程にある体には、熱中症予防の効果を高く発揮します。
いかがでしたか。今回は梅雨の湿度で熱中症にならないための予防法をご紹介しました。これで、暑くて蒸している季節でも快適に過ごすことができますね。ご参考にしてみてくださいね。