都心など便利な場所にそびえる華やかなタワーマンション。あこがれる人も多い一方で、いいことばかりではないよ、という声も聞こえてきます。特に問題となりがちなのが人間関係。ドラマなどでも話題になりましたが、fタワマンならではの複雑な人間関係に悩み、買ったことを後悔することにもなりかねません。

なぜタワマンでは人間関係が複雑になるのか
タワーマンションの大きな特徴の一つは、住戸の数が多く、狭い敷地に多くの家族が住んでいるということ。そこには、色々な価値観や境遇を持つ人が住んでいるために、軋轢が生ずる場合があります。
管理組合で、マンション内の施設のメンテナンスや行事について話し合いをするにしても、なかなか話がまとまらなかったり、時には意見の食い違いから喧嘩になることもあります。
そのことが人間関係を悪くさせることもあります。また、子供が同じ幼稚園・学校や習い事に通っている人同士でグループができ、村を形成することもあります。
その中でトラブルが起こったり、グループ同士の対立が起こることもあります。
タワーマンションのもう一つの大きな特徴は、基本的に分譲価格が高く、また、階数が多いために、上層階と下層階ではかなり値段に違いが生ずるということ。
一般的には上層部にいくにつれて価格は大幅に高くなるし、間取りによっては1000万単位の違いが生じます。つまり、収入のレベルがかなり違う人が住んでいる可能性がある、ということです。そのために、「カーストが存在する」とも言われています。

タワマンでの人間関係を辛くする要因
タワマンでの人間関係が辛くなる原因をもう少し詳しく見て見ましょう。例えば、子供の幼稚園が一緒という関係でグループに入ったものの、その中にもカーストが存在します。
上層階の見晴らしのよい部屋に住むママ友のうちに遊びに行って、なんとなく惨めな思いになったり、そのせいで引け目を感じたりということもあるでしょう。
無理をして、他のママ友と同じようなブランド品を持とうとして金銭的な苦労をしたり、お金がないのに高価なランチに無理をして付き合ったり、といった苦労もあります。
逆に、自分より分譲価格が低い部屋に住んでいる人を見下したり、そのためにママ友同士の人間関係がゆがんでしまうこともありえます。
ママ同士だけでなく、それが子供同士の関係にも影響を及ぼすことにもなりかねません。
また、タワマンでは同じエレベーターを共有しているために、どうしても同じ時間にエレベーターやエントランスで出会ってしまうため、逃げられない、ということもあります。
どこに何時ごろ行くのか、ということや、ゴミ出しの様子などもよく見えてしまい、服装なども気を抜けません。そのため、行動が監視されているようだ、と感じる人もいるようです。

タワマンでの人間関係で後悔する理由
もちろん、タワマンに住んでいても、人間関係に深く悩むことなく幸せに暮らしている人もいます。なぜ、買ったことを後悔するほど悩むことになってしまうのでしょうか。
その理由は「人と比べてしまう」という点にあるのではないかと思います。
自分のうちが分譲価格がよそより低い、ということで、引け目に感じることが、無理をすることにつながってしまいます。
逆に、自分のうちはよそより高い、ということで鼻を高くしていれば、敬遠されたり、陰口を言われることも起こりがちです。

タワマンを買って後悔しないために
せっかく買ったタワーマンションで後悔しないためには、人と比べてマウンティングをしない、ということに尽きます。
それでも、どうしても一瞬で違いを見て取ってしまうのが人間というものですが、それでも、人との違いを気にしない、ということが大切です。
余裕のある家庭では、お付き合いも派手になりがちですが、適度な距離をもって深入りしすぎないことです。
特に、人の悪口を自分から言わない、ということがマンション全体の雰囲気をよくするためにも、また、自分を守るためにも心得るべき点と言えるでしょう。
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