子どもが生まれる前に夫婦ふたりだけの思い出づくりをしたい、妊娠中のストレスを解消したいと考えて、妊娠中に旅行に行く旅行は「マタ旅」ともいわれ、話題を集めています。
では、妊婦が旅行したい場合、いつなら可能なのでしょうか。また移動手段に電車を利用してもよいのでしょうか。それぞれのポイントを紹介します。
【妊婦が旅行する最適な時期】
まず、妊婦が旅行に出かけられる時期ですが、妊娠から16週までの妊娠初期は旅行をはじめ必要時以外の長時間の移動は避けたほうがよいでしょう。妊娠初期は胎盤が安定せず、流産のリスクが高い時期でもあります。つわりがみられず、強いお腹の張りや出血がなければ実家に帰省するなど無理のないスケジュールで旅行ができないわけではありませんが、不要不急の外出はできるだけするべきではありません。
また、妊娠後期の28週以降は、お腹が張り出してくるため、体も自由に動かしにくくなってきます。お腹も張りやすくなったり、疲労が蓄積すると早産を招きかねませんので、妊娠初期と同じようにやはり旅行は控えたほうがよいでしょう。
このため、妊娠中の旅行は安定期となる16週から27週の妊娠中期がおすすめです。妊娠16週に入ると胎盤は安定し流産のリスクも一定程度低くなります。もちろん細心の注意は必要ですが、妊娠中に旅行に行くのであればこの時期が最適といえます。
【妊娠中の旅行での移動手段としての電車】
では、旅行の移動手段として電車という選択肢はどうでしょう。まず、電車移動であれば、目的地に到着する時間が読めるので旅行の計画を立てやすかったり、特急電車や新幹線なら、指定席に乗車することで、体への負担を考慮した旅行が可能になります。
反面電車だと、混雑時に移動するとなるとホームや昇降時に人と接触するなどして転倒するリスクや、乗車後も振動で転倒する危険性があります。
また、電車での移動は車での移動などと違い場合によっては大きな荷物を常に運ばなければならず、妊娠中の体には負担になってしまいます。
【旅行する時期】
電車での旅行に限ったことではありませんが、妊婦が旅行する際には出かける時期も考慮しておかなくてはなりません。まず、ゴールデンウィークのような旅行客で混み合う観光シーズンは原則として電車での旅行は避けたほうがよいでしょう。旅行の時期も極端に暑い真夏や寒い真冬も体への負担が大きくなってしまいます。
【移動距離】
また、移動距離も考慮しなくてはなりません。移動距離は目的地までの距離はもちろんですが、出発地からの最寄り駅、そして宿からの最寄り駅の距離も重要です。出発地からの移動手段はタクシー、バスあるいは徒歩なのか、最寄り駅から宿までのアクセスはよいのか、送迎は可能なのかなど、事前に検討し、確認しておくことが大切です。
さらに、目的地までの距離ばかりでなく、旅行中の移動距離についても考えておきましょう。これは、旅行中にさまざまな場所を観光したいのか、あるいは宿でのんびりしたいといった計画によってもかわってきます。
また、旅行先が都市部かそうでないのかによっても移動距離はかわってくるでしょう。可能であれば妊娠中の旅行は体への負担も考慮して多くの観光地を巡るよりは温泉などでのんびりするのがおすすめです。
いずれにしても、妊娠中に旅行することはそれ相応のリスクが伴うことは間違いありません。旅行先ではつい開放的になって羽目をはずしたりしてしまうものですが、大切なのは妊婦であるという自覚を常に持ちながら旅行するということです。
自分の体やおなかの赤ちゃんに負担をかけないよう、時間に余裕をもったゆったりとした旅行を計画することをこころがけましょう。
<関連記事>
妊娠して電車に乗るときのバッチとはどういうもの?いつから使える?
電車に乗るときに妊娠がわかるキーホルダーはどこで手に入る?私でももらえる?