子連れで新幹線に乗車する場合、長距離の移動やもし子どもがぐずっても次の 駅までの距離が長くすぐに降りれない等たくさん不安があることと思います。
特に乳児連れの方で気になるのは授乳室があるのか?ということ ではないでしょうか。
実は新幹線には「多目的室」という部屋が設置されているのです。
では、そこを授乳に利用できるのでしょうか?ここで ご紹介します。
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線・東北・北海道・山形・秋田新幹線・上越・北陸新幹線に全車設置されている
それぞれ何号車に設置されているかは異なりますが、上記の新幹線には基本的 に全車「多目的室」が設置されています。
多目的室はもともと、体の不自由な方が乗車するためのベッドや気分が悪くなった方が休む部屋として設置されています。
小部屋の中にはソファ(座席)と簡易ベッドがあります。
授乳目的での利用も可能
そして多目的室は鍵のかかる個室ですので、乗務員の方に申し出れば授乳用に使用することもできます。
基本的に多目的室には鍵が掛けられており、必ず使用する前に乗務員の方にお願いして鍵を開けてもらいます。
そして使用が終わり次第申し出て施錠してもらう必要があります。
乳児連れだからといって長時間使用したり、独占することはマナー違反です。
基本的に授乳できる場所は多目的室以外にはなく、他にも利用する方や急に気分が悪くなる方もいる可能性がありますので、授乳が終わり次第退 室しましょう。
授乳目的での予約はできない
多目的室が予約できるのは、体が不自由な方のみです。
ですので、多目的室を座席の様に指定して予約することはできません。
又、何月何日の何号車に乗車するので、その時に多目的室を利用したい、という様な予約もできません。
実は乗車する新幹線の多目的室が予約されているかどうかは窓口では事前には分からず、基本的にはその新幹線に乗車している車掌 のみが把握していると言われています。
5分-10分に1本運行している新幹線ですが、たまたま乗車した新幹線の多目的室が利 用できなかった、という可能性もあることを理解しておきましょう。
どうしても気になる方は、乗車したらすぐに乗務員の方に事前に伝え、その日の空き状況や、後ほど授乳として使用してもよいか等を確認しておくといいでしょう。
そうすることで逆に乗務員の方が気にかけてくださり、まだ使用は大丈夫ですか、などと声をかけてくださったという話も有ります。
上のお子さんとの利用や、オムツ替えもできる十分な広さ
商業施設の授乳室は大人1人と赤ちゃんが入る以外にスペースがないくらい、 1人用にできている場所も多いです。
しかし、新幹線の多目的室は大人の方が数名は入れる位のスペースがあります。
ですので、上のお子さんと一緒に多目的室を利用して中で待っていてもらうこともできるでしょう。
窓もあり外を見ることもできます。
又、簡易ベッドがありますの で、オムツ替えをすることもできます。
しかし、ベッドは基本的にたたまれているのでベッドを組み立てる間に赤ちゃんを寝かせておくスペー スもないですし、ベッドも柵がないので、できればオムツ替えはトイレに備え付けのベビーベッドで行うことが安心です。
多目的室の利用目的を考え、マナーを守った利用を
基本的に多目的室は体の不自由な方、気分がすぐれない方が休む場所として設 置されています。
赤ちゃんがぐずったりおなかを空かせているのを見るのは親としても辛いですが、より優先度が高い人がいることを念頭にお きましょう。
しかしだからといってむやみに遠慮することはありません。
赤ちゃんの授乳であれば30分程度ですので、お互いに譲り合い、マナーを守りながら気持ちよく利用する のがいいでしょう。